南の島と棺と詩人

flageo2005-09-05

休みを取って、逃げるように南の島に行ってきました。
猥雑で清浄なところでした。
今は休みからのリハビリ中。

旅という非日常から、勤め人らしい、毎週決まったことをするルーチン的日常に戻るリハビリです。
そういえば小学生の頃の教科書で通勤電車を棺に例えたエッセイか何かを読んだ覚えがある。毎週同じ事をして暮らすうち、色々な感性が摩耗して死んでいくのだろう。


チャップリンが自伝で「この世で素敵なものベスト3」を挙げていた。第2位が詩人。
なぜかというと、詩人にとっては、すべてが、いつでも新鮮だからだそうだ。

例えば朝起きて窓の外を眺め、「空!でかい!青い!」「太陽!まぶしい!暑い!」「雲!白い!動いてる!モコモコ!」と、まるで初めて見たかのように感激をし、新しい発見ができるのだ。毎日ハイテンションで暮らしていけると言えよう。

逆に俺のような薄汚れた大人は今さら雲を見たって「雲」という記号でしか認識しない。何も視覚だけでなく、五感というI/Oデバイスから入力される外部刺激に鈍感になってるのだ。

でも、戦う勤め人達は、そうやって鈍感にならなければ、毎日やっていけないのかもしれない。

チャップリンが素敵なもの第一位に挙げたのは何か、というのは自伝をぜひ読んでください。第三位は忘れた。そもそも第三位は触れられてなかったかもしれない。