[misc.] Les Miserables

コゼット


何日か前にレ・ミゼラブルのミュージカルを観に行った。
有名な右の画像は例によってWikipediaレ・ミゼラブルの項から。
1862年の初版に掲載されたEmile Bayardによるコゼットの絵



その昔、オペラといえば、音楽と美術、各エリアの粋を集めているために、時代の芸術の象徴と言ったらしいが、現代で言えばミュージカルもその一つなのだろうか。

それだけに、期待に胸躍らせて行ったのだが、残念な内容であった。


主人公ジャンバルジャンと、彼を追い続ける警視ジャベールの二人に多くスポットが当てられていたが、あれだけの長い内容を数時間のミュージカルで消化するには仕方がないことなのかもしれない。


その一方で、片思いの相手のために銃弾に斃れる女子エポニーヌが妙に強調されたり(最後天使のようになって出てきてびっくりした)、革命の戦士クールフェラックは、わざとらしく旗の下で死んだりする。オリジナルでは落城したカフェの中で堂々と死んでいくのに。
重点の置き方がよくわからない。


加えて、決まりの場面では決まった拍手があり、演ずるの方も観る方もお約束ばかりのミュージカルであるような印象を受けた。
残念。

これまたWikipediaによれば、一応は評価もあるミュージカルらしいのだが。


俺的には、革命のまっただなか、酔いつぶれて爆睡し、最後の最後、落城のときに起きて速攻で死ぬ革命戦士Aが大好きなのだが、ミュージカルではまったく触れられなかった。
しょんぼり。