ショパンの屈折

俺のショパンに対する評価は、甘ったるい曲ばっかり書くヒモ野郎というようなものであった。ただ、彼には「革命」とか、たまに感情が爆発したような曲もあったりして、実はすごく屈折してるんじゃないのか、とは思っていた。

そして先日。
NHKの「名曲探偵アマデウス」を観た。
そしたらショパンの曲に対する評価がまったく変わった。

要するに俺がいままで触れていた彼の曲は、数ある作品のうち、皆に好かれるような、したがって俗っぽい曲ばかりだったということ。
この番組では24の前奏曲を扱っていたのだが、メジャーな「雨だれ」以外の曲に、俺がうすうす感じていた彼のひねくれ具合がよく現れていて、むしろこっちが彼の色なんだと思った。