レオナルドの春

五芒星


友人のすすめでダビンチコードを読んだ。
彼によると、平易な英語で書いてあるので平気、とのことだったので原書で読んだのだが、キリスト教や、それ以前の宗教(Paganism)にまつわる見たこともない単語が山盛りで疲れた。

思えば彼はエリート研究者で、英語もペラペラかつ英語による論文も大量に生産しているのであり、そんな彼の「簡単な英語で」なんて信用出来ないのであった。



それはともかく、この小説の舞台は多くフランス/ガリアであり、またキーワードの一つとなるのが紀元後〜5,6世紀頃までのキリスト教である。

で、この頃、この地方で何があったかというと、ゲルマン人の大移動だ。学校で習った!

当時のヨーロッパは、ゲルマン人の大移動で分断された状態にあり、また、ギリシア、ローマを経て蓄えられた情報も失われつつあった。

関係ないが「ルパン三世カリオストロの城」で出てくるお宝も、この時代に保存されたのであろう。

さておき、そんな状況を救ったのが、このころ急速に力を伸ばしたキリスト教で、各地に点在する修道院を足がかりに教化を進め、ガリアを再び文化的に統一した。
そして失われた情報を再び復活させてルネサンスへと至る。


こういった歴史の流れが面白くて、いろいろと勉強をしたのだが、今回、ダビンチコードを読んで、またちょっと違った側面が見えてきた。
もう一度、関連書籍を読んでみよう。

なぜなら!しばらく忙しかった仕事がやっとピークを越えたから!
しばらくITとか開発とか関係のない人文系の世界に浸りたかったから!

そう思ってウォクウォクしていたのに、つい昨日から次の開発プロジェクトの準備が始まった。
短い春だった。