悪いことを止めなかったやつ

飛ぶ教室 (講談社文庫)
エーリッヒ・ケストナーの「飛ぶ教室」を読んだ。
ドイツの寄宿学校に通う高校生5人のお話。

その中のあるシーン。
某生徒がいじめられているのを見たある先生は、「すべて悪いことをした場合には、それをやった者ばかりではなく、それを止めなかった者にも責任がある」といって、クラス全員に罰を与えたのだった。

出版されたのは1933年、執筆はそれに先立つ1932年と考えると、何だか微妙な響きのする台詞だった。