FreeBSDでのGNOMEインストール
「FreeBSDはデスクトップ環境を構築するのは大変」
そう思っていた時期が、俺にもありました・・・。
* 2008/11追記: 過疎blogにも関わらずこの記事に限っては★をいただいているので、出来るだけ内容をアップデートします。さしあたり2008/11/8に誤記、手順誤り、補足などを追記・修正しています。
メタパッケージをインストールすれば問題ないはずだが、俺の場合、そこに到達するまでに、特にXを設定するあたりで何度も討ち死にしたので諦めていた。
で、OSインストール一発で何から何までやってくれるUbuntuを使っていたのだが、ふと思い立ってFreeBSDでGNOMEのインストールに再チャレンジしてみたら意外に上手くいって驚いた。
それはともかくとして、やっぱりflashを動作させるのに一工夫必要とか、GNOMEの細かな設定を自分でやらないといけないとか、Ubuntuだったら気にしなくていいような事がやっぱりあって、デスクトップ用途で気軽に使うのはやっぱりUbuntuのほうがいいなと思った。
FreeBSDにもPC-BSDとかあるが、デスクトップ環境がKDEだし・・・。
で、インストールした結果思ったのは、気のせいなのか何なのか、同じGNOMEでもUbuntuより心持ち動作が軽いような気がする。
また、CPU使用率もUbuntuより少なめ。(とはいっても、LinuxとFreeBSDではこの辺の算出方法が違うといった話を読んだことがあるので、一概に見た目のCPU使用率で判断してはいけないかも。)
以下、メモ。
ほぼFreeBSDハンドブックの手順どおり。
日本語版もあるが、ちと情報が古いので、英語版を見るのがベター。
FreeBSD-7.0-BETA2にXとGNOME2のインストール。
xorgからgnomeをportsでインストールした日には何日かかるかわからないので、全部パッケージで入れることにする。
# PACKAGEROOT="ftp://ftp2.jp.freebsd.org";export PACKAGEROOT
# pkg_add -r xorg
とすれば、xorgに関係するパッケージを全部入れてくれる(Bシェル系の場合)。
普通にやるとftp.freebsd.orgあたりに取りに行ってしまい時間がかかるので、環境変数のPACKAGEROOTで日本のftpを指定しておく。
ただし、普段からportsディレクトリを更新していると、狙いのパッケージがまだ準備されていない場合も(けっこう)あるので注意。
なので、GNOME、Xをインストールするのは、FreeBSDリリースバージョンをインストールするときに一緒にやってしまったほうがよい。
まあ、泣きながらportsでインストールするのもありだし、メジャーバージョンリリース時のインストールCDあたりからportsディレクトリをコピーするとか、いろいろ手はあるけど…。
Xの設定
終わったらxorg.confの設定。
テキストベースの設定ツールxorgcnfigは、立て板に水状態で山盛りの質問してくるので回避。
root権限でXorg -configureとして実行すると、/rootにxorg.conf.newが出来る。
なお、Xの設定では、入力をまったく受け付けない状態になることがよくあるが、そういった場合には、あわてずCtrl+Alt+Backspaceを押すこと。
ハンドブックを参照しつつ修正してみた。
Section "InputDevice"のキーボードに青字部分を追加
Section "InputDevice"
Identifier "Keyboard0"
Driver "kbd"
#日本語配列
Option "XkbModel" "jp106"
Option "XkbLayout" "jp"
#CTRLとCAPSLOCK入れ替え
Option "XkbOptions" "ctrl:swapcaps"
EndSection
Section "Monitor"に追加
option "DPMS"
DPMSはディスプレイ省電力。
そしたら/etc/X11/xorg.confとしてコピー。
startxでtwmの起動まで確認したら、次はgnome2。
GNOMEのインストール
# pkg_add -r gnome2
としてインストール開始。
・・・してから気がついたんだが、gnome2-liteあたりにしておけばよかった。
再びパッケージが山盛りインストールされる。
いったんログインしてからstartxとするやり方だと、.xinitrcの設定などが面倒なので、システム起動時にgdmも起動させる。
/etc/rc.confに下記のとおり追加。
gdm_enable="YES"
gnome_enable="YES"
#
dbus_enable="YES"
polkitd_enable="YES"
hald_enable="YES"
system_tools_backends_enable="YES"
gnome_enable="YES"とすればgnome関連デーモンの起動もしてくれる。
うまくいかない場合には3行め以降で個別に追加。(2008/11に再インストールしたときは問題なし。)
インプットメソッドのインストール
pkg_add -r ja-scim-anthyとしてinput methodをインストール。
2008/11追記: 現時点、つまりgnome2.20ではこういったinput methodやlocale設定に問題があるので、gdmのプルダウンメニューでJapaneseを選んで有効にする。あるいは、~/.profileに'export GDM_LANG=ja_JP.UTF-8'という一行を加える。(http://www.freebsd.org/gnome/docs/faq2.html#q29)
終了。
gdmが立ち上がりGNOMEも問題なく起動したが、音がならない。
これもFreeBSDハンドブックを参照して解決。
大まかな流れ。
- サウンド向けメタドライバをロードして、メジャーなサウンドドライバを片っ端から読み込む。
- 勝手に適当なドライバを判断してくれるのでそれを確認。
- 音を鳴らしてみて確認。OKなら、
- 見つけたドライバを起動時に読み込むよう設定。
具体的な手順は以下のとおり。
# kldload snd_driver
# kldstat
(大量のメッセージ)
# cat /dev/sndstat
FreeBSD Audio Driver (newpcm: 32bit 2007061600/i386)
Installed devices:
pcm0:at io 0x1c00, 0x18c0 irq 11 bufsz 16384 kld snd_ich [MPSAFE] (1p:1v/1r:1v channels duplex default)
ということで、snd_ichが狙いのモジュールと分かったので(上記出力のボールドは俺)、/boot/loader.confに一行追加。
snd_ich_load="YES"
この時点でドライバはインストールされているが、GNOMEに認識させるために、一度再起動したほうがいいかも。
アプリケーションのインストール
俺の入れたソフト。
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