生物と無生物のあいだ

牛肉は食べても安全か。
生物と無生物のあいだ

を読んだ。
生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)

テーマである生物の定義はもちろん;

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生物は常に外部から材料、アミノ酸を摂取する必要がある。効率的にアミノ酸を摂取するには、他生物から奪うのがよい。しかし、他生物のアミノ酸配列は自分のシステムにバグを引き起こす可能性があるため、摂取にあたっては徹底的に分解する必要がある。
これを行っているのが小腸である。

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というのが面白かった。
いままで、小腸をこのように人間の内と外を分ける境界線として考えたことはなかった。
また、だからこそ小腸に大量の免疫細胞が存在しているのだと。

免疫系がまだ確立していない乳児の小腸には、重大なセキュリティホールがあるという話も面白かった。母乳が一番というわけですかね。