深い河

遠藤周作の深い河を読んだ。

とてもよかった。
何人も出てくる登場人物のどんな思いも、生と死とまとめて受け入れるガンジス川で表現される何か。
深い河 (講談社文庫)
突拍子もない話をするが、ガンジス川は汚いと思うし、ここで沐浴しろと言われても絶対に無理。だけど、登場人物を異端として排除した教会のロジックと、ガンジス川を汚いと思うロジックは似ているのではないかと思った。

作中に出てくる、やせ細りながらも授乳を行う醜い女神の話が印象的だった。