問題は、躁なんです。

春日武彦の「問題は、躁なんです 正常と異常のあいだ」を読んだ。

あちこちで支持されているので買ったのだが、薄かった。

内容もだらだらとしていて、系統立っているような気がしないし、話のタネに出てくるデータが古いことが多い。
しかも、自分が直接診察したのではなしに、週刊誌とかに出てくるような事件を引いては、この人は躁だったんじゃないか?と続けるのだが、これじゃ単なる噂好きの親父の与太話に思える。
自分の患者の話を書くのは、いろいろと問題があるだろうが、たとえば「平気で嘘をつく人たち」などは、プライバシーに配慮しつつ、自分の扱った患者の話を書いている。
ちょっと興味のある話が出てきて、ついに来た!とワクワクして読んだら、他の人のこれこれという本に影響されてこの話を書いた、なんて記述が続いたりする。

昔の資産食いつぶし型か?と思ってWikipediaで調べてみたら、案の定、年に1〜2冊のペースを10年程度続けている。ちょっとこれは。